デイトナ Ref.6265
ケース素材: | ステンレススチール |
ブレス素材: | ステンレススチール |
ブレスタイプ: | オイスターブレス |
ベゼル: | タキメーターベゼル |
風防: | 強化プラスチック |
ケース径: | 37mm |
ケース厚: | 12mm |
重量: | 約130g |
防水: | 50m |
ムーブメント: | 手巻き |
キャリバー: | Cal.727 |
振動数: | 21,600振動 |
パワーリザーブ: | 約50時間 |
製造期間: | 1971年~1988年 |
1971年より登場したデイトナ第3世代となるRef.6265。
歴代のデイトナの中でも最も人気が高く、手巻きデイトナとしては最終型となる。
ムーブメントは、バルジュー社製のクロノグラフ手巻きムーブメントCal.72をベースにロレックスが改良を加えたCal.727が搭載されている。テンプのテンワ部分を小型化することにより、もともと毎秒5振動だった振動数を毎秒6振動(毎時21,600振動)まで上げ、精度を高めている。また、当時最新となる耐震装置のキフ・ウルトラフレックス機構を採用したことにより衝撃にも強い構造となっており、手巻きクロノムーブ最高傑作と称される。
デザイン面では、前モデル(Ref.6262)と比べ大きな変化はないが、スクリューロック式のプッシャーが採用されたことにより、防水性能は50mまで向上し、オイスターケースの称号を得ている。
約20年近く生産されたモデルだが、当時のオリジナルパーツやマイナーチェンジによる細かなディティールの違いにより人気や市場での価格も異なっている。
生産初期分は、ダイヤルにモデル名表記はプリントされていなかったが、僅か数年後には12時間積算計の上部に『DAYTONA』の表記が赤字でプリントされるようになった。また、その後登場する交換用のダイヤルにもモデル名は表記されていたが、オリジナルダイヤルに比べ、表記サイズは小振りとなり、オリジナルのダイヤルは『ビッグデイトナ』、交換ダイヤルは『スモールデイトナ』と呼ばれている。
ブレスレットも生産初期分には薄いメタルの板を包み込むような構造が特徴の巻きブレス(ブレスNo.7835 FFNo.271)が採用されていたが、以後メタルの塊から格パーツを削り出して製造されているハードブレス(ブレスNo.78350 FFNo.571)が採用されている。
ベゼルは、Ref.6263のプラスチックベゼルのように大きな書体の違いはないが、位置や若干の書体の違いによってシリーズ分けされている。
また、プッシャーは、グリップ部分の溝の深さや形状により、初期、中期、後期型と大きく振り分けられ、先端部分の掘り込みがないタイプ(通称=溝なし)がオリジナル、側面に円周の溝が掘り込まれているタイプ(通称=溝あり)が交換パーツとなる。
現在、各部オリジナル性の高い固体や生産初期分の固体は極めて流通量は少なく、入手も困難となってきている。
また、Ref.6265には、レアダイヤルとして『ポールニューマンダイヤル』(別名 エキゾチックダイヤル)が存在する。(ハリウッド俳優であり、レーサーでもあった故ポール・ニューマンが愛用した ことから『ポールニューマンダイヤル』とも呼ばれる所以となっている。)通常のダイヤルと比べ、インダイヤルのアラビア数字は大きく、夜光塗料はインデックスの内側に塗布されている。また、外周サークル部分と、インダイヤルは、一段窪んだ状態となっており、ダイヤルメインカラーと反転したカラーリングとなっている特徴がある。ブレスレットも生産初期の僅か数年となるが専用の巻きブレスのNo.7835 FFNo.71Nが搭載されており、『ポールニューマンブレス』とも呼ばれている。数多くのモデルが存在するロレックスだが、『ポールニューマンダイヤル』はその中でも別格の珠玉アンティークモデルとして位置づけられている。
本機より姿を消すこととなったプラスチックベゼルを搭載したデイトナは、現行モデルにはないデザイン性によりアンティーク市場で非常に高い人気を得ている。
前モデル(Ref.6262)からの主な変更点
機能: |
防水性能が50mとなる。 |
ケース: |
スクリューロック式のプッシャーとなる。 |
ダイヤル: |
オイスター表記が入る。 |
Ref.6265発売後の主なマイナーチェンジ
生産初期 |
ダイヤル6時方向にモデル名が表記される。 巻きブレスからハードブレスへと変わる。 |
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