時計の文字盤に塗布された発光塗料の一つであるトリチウム。
ロレックスにおいては、1960年頃から1999年頃までに生産された固体の文字盤に使用されており、ダイヤルにはトリチウムが使用されていることを表す「T」マークや、放射能量が25マイクロキュリー以下であることを示す「T<25」という表記が6時側に入る事が多い。また、このトリチウムの半減期は約12年の為、トリチウムが使用されたダイヤルで、今尚はっきりと発光する個体はほとんどない。ただ、年代によるものなのか、個体差なのか、現在においても比較的光るものも存在する。
最近ではブラックライトを当てることにより、使用されている発光塗料を見極める方法も多く用いられ、肉眼ではその発光を確認できないトリチウムであっても僅かながらに小さな点としてその発光を確認することができる。トリチウムの使用中止に関しては、当時の職人が手作業でトリチウム夜光をダイヤルに塗布する際に、人体への問題が提起された為であると言われていたが、現在トリチウム夜光が使われた時計の通常使用における人的被害の報告はないことからも安心して使用できる。
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