シードゥエラー
SEA-DWELLER
サブマリーナーの上位機種として誕生したプロスペック・ダイバーズ。
海の居住者を意味する「シードゥエラー」とネーミングされたプロダイバーのためのツールであり、ケースサイドには飽和潜水時に自動でヘリウムガスを排出する特殊機構「ヘリウムガスエスケープバルブ」が装備される。
また、ロレックス市場でも常に中心となる人気モデルで、希少性の高い「赤シード」や「レイル文字盤」、「COMEX」などレア・ヴィンテージは高値で取り引きされる。
型番一覧
現行モデル
|
生産終了モデル |
シードゥエラーの歴史
1953年 |
深海潜水艇バチスカーフ・トリエステ号の協力のもとにロレックスは、巨大な水圧に耐えられるように設計した試作機「ディープシー・スペシャル」のテストを開始する。 |
|
1960年 |
トリエステ号はマリアナ海溝の最深部(チャレンジャー海淵)での潜航で深度10,916mという世界記録を達成した。その際、トリエステ号の外壁に取り付けられていたディープシー・スペシャルは浮上後も正確に時を刻んでいた。その後ロレックスは、これらのテストデータを基にフランスの潜水専門会社コメックス社とダイバーズウォッチの開発を進める。 |
|
1967年 |
コメックス社の協力を元に誕生したシードゥエラーRef.1665は、610mの防水性を実現し、飽和潜水時にヘリウムガスを排出する特許機構「ヘリウムガス エスケープ バルブ」を搭載するプロツールだった。 |
|
1960年代後半 |
ダイビングスーツの上から時計を装着できるフリップロックが開発される。 |
|
1970年 |
ロレックスが開発した三重密閉構造のトリプロックリューズが一部プロフェッショナルモデルに採用。 |
|
1978年 |
セカンドモデルRef.16660へモデルチェンジを果たし、防水性能は初代の2倍にあたる1220mに達する。その後もシードゥエラーは、ムーブメントの変更や細部のブラッシュアップによってプロダイバーのためのツールとして進化を続ける。 |
|
2008年 |
ロレックスの防水技術の粋を集結させたシードゥエラーのコンプリーションモデル「ディープシー」を発表した。防水性はついに3900mに達し、当時の量産機械式時計最強の防水性能を備えることになった。 グライドロック、リングロックシステムが初搭載される。 |
|
2014年 |
サードモデルとなるRef.16600の生産終了から6年の歳月を経て、シードゥエラーの正統血統モデルとしてRef.116600が発表される。新素材や新技術の採用によりダイビングツールとして更なる進化を遂げた。 ジェームズ・キャメロンによる歴史的な単独潜水を記念してディープシーに“Dブルーダイヤル”が登場。 |
|
2017年 |
第5世代シードゥエラー(Ref.126600)にて初代モデルを彷彿とさせる赤いモデルロゴが復活。 |
|
2019年 |
シードゥエラー初となるイエローゴールドのコンビモデル(Ref.126603)が登場。 |
|
シードゥエラーの系譜
Ref.1665 |
製造期間:1967年~1983年 搭載ムーブメント:Cal.1570 防水性能:610m ロレックスが蓄積した防水技術と潜水専門会社コメックスとの共同開発によって誕生した初代シードゥエラー。当時のサブマリーナーの3倍以上の防水性能610mを実現し、ケースサイドには特許機構「ヘリウムガスエスケープバルブ」が装備される。 生産初期には、文字盤のモデル表記が赤いレア・ヴィンテージ、通称「赤シード」が存在する。 |
|
Ref.16660 |
製造期間:1978年~1988年 搭載ムーブメント:Cal.3035 防水性能:1220m 防水性能を1stモデルの2倍の1220mまで向上させたセカンドモデル。搭載ムーブメントが変更され、風防もプラスチックからサファイアクリスタルガラスに変更された。ブレスレットも一新され、より堅牢性の高い仕様になった。 |
|
Ref.16600 |
製造期間:1989年~2008年 搭載ムーブメント:Cal.3135 防水性能:1220m 前モデルとデザインの大きな変更はないが、安定性・メンテナンス性を向上させたCal.3135が搭載される。また、バックル内に収納されているエクステンション リンクに改良が加えられるなど、細部のブラッシュアップが図られたモデル。 |
|
Ref.116660 |
製造期間:2008年~2018年 搭載ムーブメント:Cal.3135 防水性能: 3900m ロレックスの防水技術集大成モデル。リングロックシステムと呼ばれる特殊なケース構造により3900mの防水性を実現。また、2つの技術が融合したバックルが装備され、機能性・着用時の快適性・脱着時の操作性が大幅に向上している。モデル名の「ディープシー」は、シードゥエラーの起源となる1950年代に試作された「ディープシー・スペシャル」に由来している。 |
|
Ref.116600 |
製造期間:2014年~2017年 搭載ムーブメント:Cal.3135 防水性能:1220m 4代目となるシードゥエラー/Ref.116600が発表される。サードモデルとなるRef.16600と同等のスペックを継承しながらも、ディープシー/Ref.116660で培った技術がフィードバックされ、プロ仕様のダイバーズウォッチとして完成度を高めた。 |
|
Ref.126600 |
製造期間:2017年~現在 搭載ムーブメント:Cal.3235 防水性能:1220m 誕生50周年を機に大型ケースと新世代ムーブメントCal.3235を搭載して登場したシードゥエラー Ref.126600。ケースは歴代の40mmから43mmへとサイズアップされ、風防にはシードゥエラー初となるサイクロップレンズが採用された。ダイヤルは初代Ref.1665の伝統を継承し、赤いモデルロゴが印字される通称“赤シード”を彷彿とさせるデザインとなった。 |
|
Ref.126660 |
製造期間:2018年~2022年 搭載ムーブメント:Cal.3235 防水性能:3900m 初代ディープシーの誕生から10周年を迎え、デザインをそのままにリニューアルを果たした第2世代モデル。防水構造“リングロックシステム”により3900mの防水性能を保ちつつ、ケース形状はブラッシュアップされ、ブレスレットもワイド化された。ムーブメントは、高いエネルギー効率と信頼性を実現したクロナジーエスケープメントが採用されたCal.3235を搭載する。 |
top › フォーラム › シードゥエラー
この記事にレビューするには ログイン してください 。