ミルガウス Ref.1019
ケース素材: | ステンレススチール |
ブレス素材: | ステンレススチール |
ブレスタイプ: | オイスターブレス |
ベゼル: | スムースベゼル |
風防: | プラスチック |
ケース径: | 37mm |
ケース厚: | 13.5mm |
重量: | 約110g |
防水: | 50m |
ムーブメント: | 自動巻き クロノメーター |
キャリバー: | Cal.1580 |
振動数: | 毎時19,800振動 |
パワーリザーブ: | 48時間 |
製造期間: | 1964年~1988年 |
1964年、前モデルRef.6541から大幅にデザインを変更し登場。
大ぶりでシンプルなデザインの2代目ミルガウスは、無骨な長短針と繊細な秒針が特徴。さらに、他のモデルと比較しても「ROLEX」のロゴは大きく、存在感がある点も特徴。このような特徴を持つRef.1019の生産期間は約30年間に及び、年代により幾つかのマイナーチェンジが見られる。例えば、ダイヤル上の秒を示すピッチの刻み。初期ダイヤルは0.2秒ピッチに対し、1980年代製は0.5秒ピッチへと変更されている。視認性において特に優劣はないが、このマイナーチェンジにおけるロレックスのねらいは謎に包まれている。現在、希少性の高さゆえに初期ダイヤルに対する需要は高いものの、年々市場流通量は激減しており、コレクターズアイテムとなっている。一歩踏み込んだモデル探しを楽しむ場合、このダイヤルチェックは欠かせないポイントとなっている。
耐磁性1000ガウスのミルガウスは、ムーブメントも特殊であることを忘れてはならない。ムーブメントを耐磁板で覆うことで1000ガウスもの耐磁性を実現しているRef.1019のムーブメントは、前モデルRef.6541に搭載されたCal.1066M、1065M、1080に変わりCal.1580が採用されている。Cal.1080の進化機種であるCal.1580は、精度、耐久性がアップしている。テンプ部分は耐磁性能を持たせており、独特なカラーリングであることも特徴。ミルガウスは、目に見えない部分にまでロレックス社のこだわりが感じられる渾身の作品と言っても過言ではない。
約30年に及ぶ生産期間で、最終的に腕時計の顔と言えるRef.1019のダイヤルバリエーションはシルバーとブラックの2種類が存在したが、1960年代当初、販売店向け雑誌にはシルバーダイヤルのみ掲載されていたため、1色であった可能性が高い。現在では、希少性の点より、ブラックダイヤルの方が高値で取引されている。
1991年、医者や科学技術者向けに開発されたミルガウスは、その斬新なコンセプトが故に当時の人々からの理解は乏しく、Ref.1019を最終機としてモデル自体も生産が終了となった。
前モデル(Ref.6541)からの主な変更点
ムーブメント: |
Cal.1080からCal.1580へ変更 ※Cal.1080の進化機種で精度・耐久性が向上した |
ケース: |
裏蓋の内側に十字ケースが組み込まれるようになった |
べぜル: |
回転べぜルから固定式べぜルへと変更 |
針: |
秒針が稲妻型からストレート型へ変更 |
ダイヤル: |
インデックスがバー・インデックスへと変更 |
Ref.1019の主なマイナーチェンジ
目盛のピッチ: |
~1970年代:0.2秒ピッチ 1980年代~:0.5秒ピッチ |
文字盤仕上げ(シルバー): |
~1970年代:ヘアライン仕上げ(ダイヤルの表面に縦横のラインが入る) 1980年代~:吹き付け塗装(ダイヤルの表面にラインが入らない) |
夜光位置: |
~1970年代:インデックスの端 ※夜光がない文字盤も存在する。 1980年代~:文字盤上(インデックスの外側) |
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