オーデマ・ピゲ
オーデマ・ピゲは伝統的な技術、卓越した開発力、大胆な発想力を誇る時計界屈指の名門である。設立から今日まで、同じ家系で経営されており、その技 術、インスピレーションは遺伝子レベルで引き継がれている。超複雑機構から極薄ムーブメント、パーツ素材まであらゆる分野に精通し、完璧な品質と仕上げを 実現している。
創業以来、一貫して創業家が経営に携わる最古の時計ブランドであり、パテック・フィリップやヴァシュロン・コンスタンタンとともに世界三大高級時計ブランドの1つに数えられる名門マニュファクチュールである。
名門と評されるまでに成長した時計ブランドは、幼少の頃より時計職人として腕を磨いた2人によって設立された。
1875年、ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲの2人が夢を現実にすべく動きだす。
1881年に独立し、ジュール・オーデマが生産・技術面を、エドワール・ピゲが販売・マーケティング面を統括し組織を固めていく。
1882年、マニュファクチュールとして着実に実力を積み上げ、早くもミニッツリピーターや永久カレンダー、スプリットセコンド・クロノグラフなどを搭載 した世界初のグラン・コンプリカシオン懐中時計を開発する。(さらに10年後には世界初となるミニッツリピーター機能搭載の腕時計を完成させている。)
そして、1889年に開催されたパリ万国博覧会にてグラン・コンプリカシオンを発表し、「オーデマ・ピゲ」の名は瞬く間に世界に知られるようになった。
1907年になると、多くの熟練技術者を保有し、最新の製造方法と設備を整え、直径15.8mmの世界最小の5ミニッツ・リピーターキャリバー (1915年)やジャンピングアワー機構搭載の腕時計(1921年)、厚さ1.32mmの世界最薄懐中時計用キャリバー(1925年)、スケルトン懐中時 計(1934年)を発表するなど、世界最高峰の技術力を誇るブランドとして地位を確立していく。
1969年、クォーツ式腕時計の登場に端を発した「クォーツショック」により、スイスの時計産業は大きな打撃を受け、1970年代はスイス名門ブラ ンドにとって苦境の時代となった。そんな中、1972年にステンレス製の39mm径ケースを採用した「ロイヤルオーク」を発表。超薄型やスモールサイズの 時計がトレンドの時代に、大型ケースを採用し、ステンレスを貴金属として扱った世界初のラグジュアリースポーツウォッチとして新たな市場へ挑戦した。ネジ 留めされた八角形の独創的なベゼルデザインとフルメタルボディは、世界中から高い評価を受け、現在でも世界中で愛されるロングセラーモデルとなっている。
その後も、超薄型の自動巻き永久カレンダー腕時計(1978年)、自動巻きトゥールビヨン腕時計(1986年)を発表し、1996年にはグラン・コンプリカシオン懐中時計(1889年発表)の複雑機構を腕時計に搭載するという偉業を果たす。
現在も独自機構の開発や新素材の採用など、創業者の前衛的な精神が脈々と受け継がれている。
また、オーデマ・ピゲの素晴らしさの一つに「ムーブメントの仕上げ・装飾」が挙げられるが、機械の性能が向上した現在、パーツの製造や組み立てに至 るまでの工程を機械で行うメーカーも多い中、オーデマ・ピゲは一つ一つのパーツを職人の手作業にて仕上げ・装飾を施している。「コート・ド・ジュネー ブ」、「ペルラージュ」、「コリマソナージュ」などの装飾の他にも「ポリ・ノワール」と呼ばれるさらに特殊な装飾があるのもオーデマ・ピゲの魅力。機械で は表現できない熟練の職人の手作業による美しさには、目を見張るものがある。
創業: | 1875年 | |
創業者: | ジュール=ルイ・オーデマ、エドワール=オーギュスト・ピゲ | |
創業地: | ル・ブラッシュ(スイス) |
主なモデルラインナップ
・ロイヤルオーク ・ロイヤルオーク オフショア ・ミレネリー ・ジュール・オーデマ ・エドワール・ピゲ |
・トラディション ・クラシック ・カーネギーコレクション ・グランダームコレクション |
主な出来事
1875年 | ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト=ピゲによってル・ブラッシュで創業 | |
1882年 |
現社名「オーデマ・ピゲ」を商標登録 世界初のグラン・コンプリカシオン懐中時計を開発 |
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1885年 | ジュネーブに子会社を設立 | |
1889年 | パリ博覧会に「グラン・コンプリカシオン」出品 | |
1892年 | ミニッツリピーター機能搭載の腕時計発表 | |
1894年 | 世界最小ミニッツリピーター懐中時計発表 | |
1915年 | 小型5ミニッツリピーター・キャリバー発表 | |
1921年 | ジャンピングアワー搭載の腕時計発表 | |
1925年 | 世界最薄の懐中時計用キャリバー発表 | |
1934年 | スケルトン懐中時計発表 | |
1946年 | 世界最薄手巻き腕時計を開発 | |
1957年 | オーデマ・ピゲとして初の永久カレンダー搭載の腕時計発表 | |
1967年 | 世界最薄のセンターローター式オートマチック・ムーブメント発表 | |
1972年 | 世界初ステンレススチール製ラグジュアリースポーツウォッチ「ロイヤルオーク」発表 | |
1978年 | 超薄型自動巻き永久カレンダー腕時計発表 | |
1986年 | 超薄型自動巻きトゥールビヨン腕時計発表 | |
1993年 |
ロイヤルオーク・オフショア発表 オーデマ・ピゲ博物館を設立 |
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1994年 | グランソネリモデル発表 | |
1996年 | グラン・コンプリカシオン自動巻き時計を開発 | |
2000年 | グランドコンプリケーションモデル発表 | |
2006年 | 世界初の注油不要オーデマピゲ脱進機を開発 | |
2007年 | スイス艇「アリンギチーム」とのコラボレーションモデル発表 | |
2009年 | APエスケープメント発表 |
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