ロレックスが新たに開発し、特許を取得したCal.3255に搭載された脱進機である。従来の機械式時計に搭載されている標準的なスイスレバー脱進機の動作を分析し、性能を更に高めたもの。

アンクルとガンギ車は耐磁性に優れたニッケル・リン合金製に変更し、ガンギ車は一部をくり抜き慣性を減らすために軽量化されている。また、ツメ石を従来の半分の厚さにしガンギ車の歯との間の長さ比を反対にすることで、ガンギ車との接触面を倍にさせている。これらの改良が加えられエスケープメントの動作効率を15％も増大させ、パワーリザーブを大幅に延ばす事に成功し、日常着用時における精度も-4～+6というスイスの公認クロノメーター以上の精度を実現させた。