エクスプローラー I
EXPLORER I
人類未踏の地へチャレンジする探検家(エクスプローラー)のために開発されたモデル。
初代より一貫したカレンダーさえ持たない究極のシンプルデザインは、いつの時代も多くのユーザーから愛され、エクスプローラーI のアイデンティティとなっている。
そのシンプルさから、TPOを選ばず幅広いシーンで着用でき、幅広い年齢層のユーザーから高い支持を獲得している。
また、1959年~1989年に製造されたRef.1016は、アンティーク・エクスプローラーI の傑作と評され、現在もデイリーユース可能な実用時計として人気を博している。
型番一覧
現行モデル Ref.124270 Ref.124273 Ref.224270 |
生産終了モデル Ref.214270 Ref.114270 Ref.14270 Ref.1016 |
Ref.6610 Ref.6150 Ref.6350 Ref.6298 Ref.5500(ボーイズサイズ) Ref.5501(ボーイズサイズ) Ref.5504 Ref.5700(デイト) |
エクスプローラーI の歴史
1950年代初頭 |
ロレックスは、第二次世界大戦後の探検ブームに乗り、過酷な環境下でも最高のパフォーマンスを発揮できるプロフェッショナル・ウォッチの開発を進めていた。 |
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1953年 |
探検家エドモンド・ヒラリー卿とテンジン・ノルゲイが、人類で初めてエベレスト登頂に成功した。同年、ロレックスはこの歴史的な偉業を称え、探検家を意味する「エクスプローラー」を公式に発表した。 その後も精度と視認性に特化した試行錯誤を繰り返しながら、「冒険者のための時計」の開発を続ける。 |
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1955年 |
エクスプローラーI に世界初の全回転両方向巻き上げ式ムーブメントが採用された。 |
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1959年 |
エクスプローラーI のスタイリングはついに完成の域に達し、現在まで受け継がれる基本デザインとスペックを備えたRef.1016が発表される。そして、約四半世紀に渡って生産されるロングセラーモデルとなる。 |
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1963年 |
第三世代のRef.1016をベースにした“スペースドゥエラー”が日本限定で販売された。 デザインとスペックはRef.1016と同じだが、文字盤のロゴが“SPACE-DWELLER”と表記された歴史的レアピース。 |
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1990年 |
エクスプローラーI は、全面的にブラッシュアップが図られ、より現代的で実用的なモデルへと進化を遂げた。その後もモデルチェンジによって、性能面に加え、耐久性も見直されタフなアドベンチャー・ウォッチとして完成度を高めていく。 |
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2010年 |
ケースサイズが伝統の36mmから39mmへ大型化されたRef.214270が登場。 |
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2016年 |
指針が大型化され、文字盤の「3・6・9」インデックスには夜光塗料が塗布された。 |
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2021年 |
往年の36mmサイズへ回帰したRef.124270が登場。 また、エクスプローラーI 初となるイエローロレゾールモデルのRef.124273が追加された。 |
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2023年 |
生産終了していた大型ケースサイズモデルの後継機となるRef.224270(40mm)が登場。 これを機にエクスプローラーI の表記から、エクスプローラー36・エクスプローラー40の表記へと変わる。 |
エクスプローラーI の系譜
Ref.6350 |
製造期間:1953年~1954年頃 搭載ムーブメント:Cal.A296 初めてエクスプローラーとしてロレックスの広告に掲載されたモデル。 長短針ともにペンシル針でCal.A296搭載のセミバブルバック。ブラック文字盤のハニカムダイヤルが多い。 |
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Ref.6150 |
製造期間:1953年~1956年頃 搭載ムーブメント:Cal.A296 Ref.6350と同時期に登場していたモデル。同じムーブメントだがノンクロノメータ仕様となっている。Ref.6350が正式に市販されるまでに共に様々なバリエーションが作成されていた。 |
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Ref.6610 |
製造期間:1955年~1958年頃 搭載ムーブメント:Cal.1030 両方向巻上げ式のCal.1030搭載、裏ブタがフラットになったセカンドモデル。 ゴールドのインデックスにダイヤルの外周ラインが特徴。 |
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Ref.5500 |
製造期間:1950年代後半 ~ 1960年代前半 搭載ムーブメント:Cal.1530/1520 通称「エクスプローラー ボーイズ」と呼ばれ、最大の特徴は34mmのケースサイズ。当時発売されていたエアキングの文字盤をエクスプローラーの文字盤に交換したモデルでノンクロノメーターの為、「プレシジョン」か「スーパープレシジョン」表記となっている。 |
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Ref.5504 |
製造期間:1950年代後半 搭載ムーブメント:Cal.1530/1520 36mm径ケースのエアキング(通称:ビッグ・エアキング)を元にしたエクスプローラーI。1950年代後半の極短い期間に北米エリアで限定的に販売されたと言われる超レアモデル。 |
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Ref.1016 |
製造期間:1959年~1989年 (~1990年との説あり) 搭載ムーブメント:Cal.1560/1570 エクスプローラーの基本デザインを確立し、ロングセラーとなった3代目エクスプローラーI。生産時期と搭載ムーブメントの違いによって初期、前期、後期モデルに分けられる。 |
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Ref.14270 |
製造期間:1990年~2001年 搭載ムーブメント:Cal.3000 サファイアクリスタル製のフラット風防を採用し、メタルフレーム付きインデックスになり、大幅にダイヤルデザインが改良されたモデル。当時の最新技術が投入されたハイビートムーブメントCal.3000が搭載された。 |
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Ref.114270 |
製造期間:2001年~2010年 搭載ムーブメント:Cal.3130 ケース径36mm最終型のエクスプローラーI。前モデルとデザイン面での変更はないが、搭載ムーブメントの変更により精度の向上が図られた。ブレスレットとケースもブラッシュアップされ堅牢性がアップしている。 |
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Ref.214270 |
製造期間:2010年~2021年 搭載ムーブメント:Cal.3132 ケース径を36mmから39mmへサイズアップするという最も効果的な方法で視認性の向上が図られたモデル。搭載ムーブメントには、ロレックスが独自開発したパラクロム・ヒゲゼンマイ、パラフレックス・ショックアブソーバーが採用される。 発売当初はダイヤルの「369」インデックスにラインがない”ブラックアウト”に似た仕様だったが、2016年以降は「369」に夜光塗料塗布された。 また、従来のモデルと比べ針の長さと太さも変更されており、より視認性に優れたモデルへと進化した。 |
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Ref.124270 |
製造期間:2021年~現在 搭載ムーブメント:Cal.3230 11年振りに伝統の36mm径ケースへ回帰したエクスプローラーI。旧型36mm径と比較して、「369」を含む各インデックスは拡大され、すべてにクロマライト夜光を塗布することで昼夜の視認性を向上させた。また、文字盤の6時位置に印字されるSWISSとMADEの間には王冠マークが追加された。ムーブメントは2020年に発表されたCal.3230が搭載され、ロレックスの特許技術となるクロナジーエスケープメントを採用することで約70時間のロングパワーリザーブを実現している。 |
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Ref.124273 |
製造期間:2021年~現在 搭載ムーブメント:Cal.3230 エクスプローラーIシリーズ初となるイエローロレゾールモデル。ベゼルやリューズ、ブレスレットのセンターリンクには18Kイエローゴールドが使用されており、ブレスレットはサテン仕上げのステンレス製サイドリンクとポリッシュ仕上げのセンターリンクで構成される。ステンレスモデルRef.124270と同様、ラッカー仕上げの文字盤には王冠マークデザインを追加したSWISS表記が印字されており、新世代ムーブメントCal.3230を搭載している。 |
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Ref.224270 |
製造期間:2023年~現在 搭載ムーブメント:Cal.3230 2021年に廃盤となった39mmサイズモデルの後継機が40mmサイズにアップサイジングを果たし登場。デザインは旧型モデルを踏襲しており、大きな変更点はないものの、ラグやブレスレット幅など多々細かなリファインが実施されている。ムーブメントには実用性を高めたCal.3230を搭載。 |
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